OPEC脱退と世界の境界線の引き直し

米国連邦最高裁は、4/29ルイジアナ州の選挙区の境界線の引き直しに関して、人種構成に基づく引き直しは違憲であるとの判決を下しました。中間選挙をにらんで、米国中で境界線の引き直しに関する戦いが進んでいますが、世界でも、境界線の引き直しが行われています。

チャールズ国王は4/28米国の議会で演説を行い、BBCは「大西洋間の同盟の重要性を強調」というタイトルで報じました。内容はclimate change, Ukraineの支持、 Henry Kissinger礼賛, そして宗教を超える対話の必要性を訴えるものでした。トランプ大統領の力を懐柔させ、米国と欧州の関係を回復させるための一石でしょう。不思議だったのは、日頃 “No King Rally”を自ら推し進めていた民主党の党員たちが、この時ばかりは、なぜか実際のKingに対し、立ち上がって拍手喝采していたことです。(New American, 4/29)

・チャールズ国王は穏やかな話をしていたのですが、フランスのマクロン大統領は、米国大統領とロシアの大統領、そして中国の総書記は、欧州に対して敵対的な位置になっているとコメントしています。(Promethean Actions, 5/2)

・英国のチャールズ国王の訪米については多くのメディアが取り上げましたが、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話で1時間半にわたって会談をした件については、ほとんどのメディアでは無視されていました。トランプ大統領とプーチン大統領はゼレンスキー大統領と欧州が戦争を長引かせようとしていることについて共同認識を持っているが、間もなく停戦を迎えると話していました。

・トランプ大統領はドイツのメルツ大統領とも会談を持ちましたが、その会談の後、ヘグセス国防長官はドイツから1年以内に5000人以上の米軍を引き上げると発表しました。現在ドイツに駐留している米軍は3万5千人ほどですので約1/7にあたります。ちなみにこの規模は一位の日本:5万6千人に次ぐ世界第2位です。イランに関する意見の違いがあることが一つの原因と考えられていますが、米国と欧州諸国の亀裂が深まっていることは明らかです。

・UAE(The United Arab Emirates)はOPECを脱退すると発表しました。OPECで60年間続いた中東の産油国の団結が今揺らいでいます。OPECはヘンリーキッシンジャーによって導入されたものですが、中東を常に緊張状態に置き、石油の供給と価格をコントロールし、ロンドンのシティーを中心とする国際金融資本家がペトロダラー(原油取引を米ドルで行う仕組み)によって取引された資金をオフショア・マーケットに移し、巨大なカジノでの投機資金としてしまい、一般の設備投資などには回されていないと言われています。しかしOPECが崩壊すると、このシステムは崩れざるを得ません。この点に関連し、国防省は、国防総省内に設置されているThe Office of Strategic Capitalという投資銀行に$210 Billion規模のお金を融資する権限を与えると発表しました。これは米国の議会でもマスコミでも無視されていますが、非常に重要です。ウオール・ストリートに依存することなく、市場がカバーできない米国のセキュリティー・リスクをカバーしてエネルギーと経済の独立を確立するためのものです。 (Promethean Actions, 5/2)

ベトナムやオーストラリアを訪問している日本の政権は、この境界線の引き直し(redistricting)の中で、どのような立ち位置を見せるのでしょうか。

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noahuehara

I am a pastor of Mikuni Bible Fellowship.

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