2024年10月1日、米国副大統領候補の討論会がCBSテレビのアナウンサー2名をモデレータとして実施された。副大統領候補は、共和党のオハイオ州選出上院議員JD Vance, 民主党のミネソタ州知事Tim Walz。討論会の最後のメッセージから、一点だけ述べてみたい。
Tim Walzは、トランプは恐怖を引き起こしているとして、トランプ批判を前面に出しつつづけ、それに対しカマラは喜びをもたらすとした。つまり彼は感情に訴えかけようとしたのである。一方のVanceはカマラ大統領候補が副大統領として3年半権威を行使できる立場にいたのに、どんなことをして、アメリカを改善したと言えるのか、トランプ大統領の時は多くの成果を出せた。だからトランプに戻して、今の流れを変えなければだめだと問いかけた。これは事実に戻づいた判断をせよと訴えているのである。
トランプの恐怖に対して、カマラハリスは喜びをもたらすという点は、彼らの心情を語っているともいえる。この3年半で、今まで彼らのしてきた悪、闇が少しづつ明るみに出てきて、社会は目覚め始めている。トランプが大統領になると、それらの悪、闇が彼らを滅ぼすことになるはずなので、彼らにとっては恐怖の時代になると想像しているのである。一方カマラは彼らが今までやってきたことをさらに進められるので、喜びをもたらす。
しかしこれはそれだけにとどまらない。共産主義者は自分のすることを相手のするこ、相手のすることを自分のすることとして議論するのである。自分たちがインフレを起こすとしたら、それは相手がインフレを引き起こしたのだといい、相手が国際紛争をなくしたと言ったら、自分たちがそれを行ったというのである。
トランプがもたらすという恐怖こそ、カマラのゴールであり、カマラがもたらすとされた喜びこそ、トランプのゴールなのである。
なぜそうなるのかの鍵は、彼らの思想の違いにある。カマラもWalzは共産主義者であり、トランプもVanceは民主主義者だからである。共産主義者にとって、真理とか自由という言葉は通常の言葉とは全く意味が違うのである。彼らにとって絶対的な真理とか神というのはあり得ない。共産主義の浸透した社会を達成することが真理なのであって、そのための手段は何でも赦されるのである。いわゆる真理はそのために変えられ、歴史も都合の良いようにつくりかえられるのである。人間とは男と女からなるという事も変更される。最大多数の幸福になるなら、少数の犠牲はやむをえないとして、殺人も許容される。絶対を要求する宗教も否定される。そして善とは悪になり、悪とは善になる。ジョージ・オーウェルの「1984」では、真理省の壁の側面に次のような3つの標語が掲げられていたとされている。
戦争は平和なり。
自由は隷従なり。
無知は力なり。
彼らと話す時、このことをしっかりと認識しておかなければならない。
アメリカ人は今、アメリカ合衆国が、共産主義の国になっていくのか、民主主義の国に戻るのか、非常に重要な選択を迫られているのである。