アメリカ合衆国がキリスト教国という定義から外れつつある現状があります。Post-Christian Americaというタイトルで、Tucker Carlsonがインタビューを行いました。”Pagan America”を出版したJohn Daniel Davidsonは、米国の社会が異教的な社会になっていると警告を発します。異教社会を考えるとき、それは占いをする人が増えているとかいう個々の事象より、むしろ最初にその倫理に注目すべきであると言っています。
異教社会の倫理の特徴は、超越的あるいは絶対的な真理を否定するという事です。したがって異教の世界では自然現象や物、人が自由に神の地位を得られるのです。まさに日本の社会を見るようです。いろいろなものが神になり、山へ行けば山が神になり、お産をするのがムスカ敷ければそれをつかさどる神が生まれ、商売が難しければ商売をつかさどる神が生まれ、受験に苦労するなら学問の神が生まれているのです。
アメリカでは、トランスジェンダーの運動やBlackLivesMatter、Critical Race Theoryの運動に見られるような急進的な主観的道徳の蔓延が社会のあらゆる階層にみられます。これらは人間とはどういう存在か、どうお互いに関わりあうべきか、神とどう関わるべきかというキリスト教的な考え方と真っ向から対立するのです。
さらに、キリスト教がほかの宗教と決定的に違う点は人身御供・人身供儀(Human Sacrifice)がないという点だと指摘します。歴史を通じてすべての非キリスト教では人身御供が行われてきており、キリスト教が衰退する中で、中絶や安楽死、殺人、戦争、人身御供が文化の中心になっていくのは避けられないことだと指摘しています。日本でも人身御供というのが各所で行われていました。そしてこれらは極めて現代的な問題であることを知らなければなりません。
私たちは、このような異教世界がますますその領域を広げていく世界に生きている、まずこの事実をしっかりと見つめる必要があるのです。