アモス書 1:1-2

水を満たした鍋にカエルをいれておいて、熱を加えると、どうなるでしょう。最初は暖かくなって心地良いかもしれません。でも水温が少しづつ上がっていくのです。熱いと言って飛び出られればいいですが、その機会を逃すと、もう終わりです。

紀元前760年ごろ、中東の小さな国ユダのテコアいう場所に、一人の羊飼いが住んでいました。テコアはエルサレムから南へ16kmのところにある荒れた牧草地です。彼の名をアモスといいます。彼は羊飼いでしたが、それだけでは暮らしていけなかったのかイチジク桑を育てる農夫でもありました。

経済的には豊かだった時代ですが、いろいろなものが人々の心を誘惑する中で、自分の好むもの、富、快楽を追求し、人々の善悪の基準が崩れていくと、人々の心は、雪崩のように崩れていきました。人間を奴隷として売買したり、人を殺すこともなんとも思わなくなる、今までの時代のいつよりも多くの奴隷が売買されているこの21世紀と似ているところがあったのです。Sound Of Freedomという映画が人々の心を捉えるのも当然です。

ある時、アモスは神の言葉を受けます。周りの諸国、自分の国ユダについて、そして、アモスが神の言葉を受けた30-40年後に、アッシリアという大国の侵略を受けて滅ぼされる北イスラエルについて、恐ろしい警告の言葉を聞いたのです。その時の彼の衝撃はいかばかりだったでしょう。

アモス書は次のような言葉で始まります。

1 テコア出身の牧者の一人であったアモスのことば。これはユダの王ウジヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代、あの地震の二年前に、イスラエルについて彼が見た幻である。

2 彼は言った。主はシオンからほえ、エルサレムから声をあげられる。羊飼いの牧場は乾き、カルメルの頂は枯れる。

シオンというのは、エルサレムのことです。主である神を礼拝する神殿のある町です。そこから神様は大きな声で叫ばれるのです。そしてその怒りの熱風によって、アモスの住んでいたユダの牧場はからからになってしまい。北イスラエルの肥沃なカルメル山の山腹の農地は枯れてしまうというのです。牧草地が枯れ、農作物が枯れてしまえば家畜は死に、人間も餓死の危機に直面するのです。

私たちも、神の怒りに、耳を澄ませるべきではないでしょうか。今こそ自分に語り掛けられているものとして、聞くことができる人は幸いです。